プチ東洋医学講座 ~鍼灸と更年期障害の治療~金子ブログ
こんにちは!豊中市の玄龍堂鍼灸整骨院 鍼灸師金子です。
更年期は女性にとっての人生の節目です。50歳を境に閉経に伴って現れる様々な不定愁訴を更年期障害と呼びます。
西洋医学的にはホルモンバランスの崩れとして認識されますが、東洋医学では身体を温める力と潤す力のアンバランス、つまり陰陽バランスの崩れとして認識されます。
多くは加齢のために先天的エネルギーである「精力」が不足してくるために身体を潤す力が低下してきます。そうすると、相対的に身体を温める力が強くなるという状況がおこってきます。その結果、上半身ののぼせ、発汗、肩こり、めまい、耳鳴りや下半身の弱りからくる足腰のしびれ、痛み等陰陽バランスがくずれるための不定愁訴がおこりやすくなります。
女性の場合は7の倍数の年齢を節目として精力が盛んになり衰えていきますが、一般的には50歳前後が精力の衰えの出始める頃であり、陰陽バランスが崩れやすくなる時期でもあります。
治療としては弱った精力を補うことが基本になり、身体の陰陽バランスを整えていく必要があります。